神戸市 東灘区の方へ参考事例【雑草対策 造園外構・カーポート 施工事例】
■ 雑草の生えない庭にしたい!
■ 和風な庭石をどうにかしたい
■ 自宅と仕事場までの間に屋根を設置したい
大学生、高校生のお子様がいらっしゃる、50代のご夫婦からのご依頼です。お庭の雑草取りが大変で、雑草の生えないお庭にしたいとお考えでした。さらには、二世帯住宅にお住まいのお客様ですが、亡くなったお父様が和風な雰囲気がお好きで、もみじなどの和風な植栽や、和風な庭石を設置されていたため、雑草対策をするこの機会に、洋風なデザインのお庭にリフォームしたいというご希望でした。
当店がお客様のお住まいの地域に配布していた広告を、たまたまご覧いただき、ご連絡をいただきました。
こちらのお写真を見る限り、「そんなに雑草生えてないじゃない・・・?」と感じる方が多いと思いますが、これはご主人様が一生懸命に草刈りをされた後なため、この状態なのです。放っておくと、お写真のベンチの座面あたりまで草が生え、地面は見えなくなってしまうとのこと。雑草の無い状態を保つために、こまめに草取りをするのがとても大変で、お悩みでした。
また、ご自宅と隣接するお仕事場へ向かう道に屋根がありません。雨の日の移動で濡れてしまったり、それを防ぐために、このちょっとの距離でも傘をさしたり・・・と、お困りで、改善したいというお話でした。
カースペースは1段低く作ってあります。段差部分のコンクリートが風化し、ぼろぼろ崩れてしまう状態になっていました。
こちらはベンチがある場所の左側と、右側のお写真になります。こちらにもやはり、和風な植栽、和風な庭石たちがゴロゴロ・・・。ご主人様は、「お庭に芝生を敷きたい」と、そして、お花の大好きな奥様には、「ガーデニングスペースを作りたい」というご要望もいただきました。
こちらがご提案させていただいた図面です。
まず、カースペースの1段低くなっている部分や、軒下など、みなさんがよく通る場所は段差をなくし、快適に。軒下はテラコッタタイルで明るく洋風な雰囲気になります。
そして、背の高いSUV車なども停められるよう、ハイルーフタイプのカーポートを設置します。こうすることで、玄関前からお仕事場への移動の際、カーポートの下を通ることができ、雨の心配がいりません。既存の門扉はアコーディオンフェンスでしたが、リモコンで動かすことのできる「はね上げ門扉」に変更します。来客の際や、雨の日も、室内から開閉可能になります。
①ご主人様ご希望の芝生のまわりに、川が流れるイメージでジェラストーンの石貼りをし、小道を作ります。 ②雨水枡がある部分は、石を貼らず、化粧砂利を入れて水が浸透するようなつくりにします。 ③奥様のご希望の花壇部分は、お庭の雰囲気と合わせ、ミカゲピンコロ(サイコロ状の御影石の小さなブロック)で縁取ります。
既存の和風の木も移植し、剪定の仕方を変えて洋風な雰囲気に。そして庭石たちも、配置方法を洋風に、お庭の石貼りと一体化するように据え直します。既存の木や庭石、フェンスなど、使用できるものはなるべく処分せずに使用します。
こちらはお庭のスペース全体のイメージ立面図になります。
もともとあった庭木は、お庭に合わせて洋風に剪定します。ご主人様の芝生スペースと奥様の花壇スペースを分け、お二人がそれぞれに好きなお庭いじりをして楽しんでいただけるようにします。コンクリートがもろくなってしまっているカースペースの段差も無くし、フラットで快適なつくりに変更します。
④平面図①の部分です。それぞれのスペースの間は、よく通る場所になりますので、ダメージを受けにくいようにジェラストーンで石貼りにします。
施工が始まりました。人が歩くところですので、ワイヤーメッシュという鉄筋のような網が入ったモルタルを、5センチ程度下打ちしておきます。その上に、職人がひとつひとつ、丁寧にジェラストーンを貼っていきます。大きさが不揃いの石を貼っていくのは難しく、センスが問われます。パズルのように組み合わせ、小道をどんどんつくっていきます。職人の長年の経験や感覚で貼っていきますので、同じデザインのものは2度とできない、そんな仕上がりになります。
ジェラストーンの小道と、ミカゲピンコロで作った仕切り部分の間が、奥様ご希望の花壇になります。レンガでの縁取りではなくミカゲピンコロにしたのは、「ジェラストーンの色とのバランス」を考慮したためです。さらに、「花壇」というと、四角く仕切って作成するイメージがあるかと思いますが、この乱貼りのジェラストーンのデザインの良さを引き出すためには、直線の花壇は似合いません。そのため、小道に沿ったような花壇が仕上がりました。お客様のご要望をしっかりと叶えつつ、全体の雰囲気や色、バランスもとれたお庭になるよう、女性1級建築士が最善のデザインを考えます。
中央の部分に、ご主人様のご希望通り、芝生を植えました。ただ土の上に黒土を重ね、その上に芝生を張る方法の場合、4~5年程度しか持ちしません。そのため、当店は、既存の土と腐葉土をかき混ぜ、空気を地面に入れたフワフワの土を作り、その上に芝を張っていきます。花壇の部分も同様に、しっかりと深くまで耕し、腐葉土を混ぜ、草花が育ちやすい土壌にしてから花壇を作成します。
当店へのお庭リフォームについてのご相談の中で、「まだ数年しかたっていないのに、芝生がすぐにダメになってしまった」 「どんなにお世話をしても、花壇の植物がうまく育たない」というお声をいただくことが多々あります。「憧れの芝生のお庭」 「花に囲まれた素敵なお庭」 を手に入れたお客様が、業者が土壌作りや環境作りを怠たったがために悲しまれる姿は、見たくありません。芝生の下の土も花壇の土も、出来上がってしまったら見えなくなる部分ですが、当店は一切手を抜くことなく作業します。
植木の根元にはツツジやサツキを植えます。葉が小さく密集しているため、太陽の光が地面まで届かなくなり、ツツジやサツキより背の低い雑草は生えなくなります。それよりも高く伸びる雑草は手ですぐに抜くことができますので、雑草対策になります。
以前は和風の雰囲気で、立つように配置されていた庭石を、お庭の雰囲気に合うよう、寝かせた状態で配置しました。洋風なイメージになりますし、ベンチのように、少し腰掛けることもできます。
ご自宅の玄関前にあった「もみじの木」を、お庭に移動させました。もみじの木のように葉が薄い木は、幹も薄くできています。移動させる際、根を切られてしまうため、根から水を吸う力が一時的に弱まります。そうすると、太陽の光で幹が日焼けをしたような状態になり、葉の出が悪くなったり、枯れてしまうこともあります。それを防ぐために藁を巻き、直射日光が幹に当たらないようにしました。当店は移植する際、知識をしっかりと持った職人が、木をなるべく傷めないように丁寧に作業をします。
排水枡の蓋の部分はジェラストーンを貼らず、砂利を入れてうまく隠します。排水枡にも一部穴を空け、ここに水が溜まらないようになっています。軒下部分にはテラコッタタイルを敷き、南欧風にしました。水勾配をつけましたので、家の方から芝生の方へ水が流れます。みなさんがよく歩く場所になりますので、フラットで歩きやすいようなデザインにしました。家へ入る階段(ステップ)部分は、コンクリートが汚れてしまっていたので、テラコッタタイルを方形貼りし、きれいに仕上げました。
玄関前の「もみじの木」と和風の庭石をお庭へ移動し、門から玄関までの段差を取り除きました。以前よりもスペースがゆったりと確保されましたので、車をバックで車庫入れしても、当たる心配がありません。
背の高いSUV車もスッポリと入るよう、ハイルーフタイプのカーポートを設置しました。屋根ができましたので、雨の日も、お仕事場へ濡れずに、そして傘をささずに移動できます。門はリモコンで上下に開閉しますので、雨の日や来客の際に、車内や家の中から門の開閉ができて、とても便利です。
カーポートは電気を通す必要があります。配線が地面の上に出ていると、邪魔になるだけでなく、見栄えも悪くなってしまいます。それを防ぐために、防水の特殊な管を使って、地中に埋設しました。
お庭が完成しました! 既存の庭石や木を利用することで、大幅なコストカットにつながりました。
奥様には、「車庫の屋根に、自動ドア。雨の日の買い物も安心になりました。そして、花壇も、これだけの広さがあれば、いろんなお花を楽しむことができそうね」 と、そしてご主人様には、「憧れの芝生で嬉しい!正直、和風な雰囲気の庭石や庭木が嫌ですべて変えようと思ったけれど、処分にかかる費用を聞いてビックリしていた。グリーンパトロールさんは、ただ”希望”を叶えるんじゃなくて、プロ目線でアドバイスをたくさんくれたから、本当に助かった。庭石も庭木も、使えるものはすべて活用してくれるので、亡くなった父も喜んでいると思う」 とお喜びいただきました。
木や石には、確かに「和風」や「洋風」などの印象がついているものがあります。ただ、剪定の仕方や配置の仕方で、驚くほどに印象を変えることができるのです。特に木は生きています。私どもは庭仕事をしながら、木は「物」ではなく、「お客様と長い時間共に過ごされてきた、家族の一員」のように扱ってあげたいと考えています。
お父様の残された庭木や庭石を、お子様の代、そしてお孫様・・・と、ずっと大切に受け継がれていくよう、グリーンパトロール神戸ならではの”お庭づくり”でお手伝いができ、大変嬉しく思います。