神戸市 長田区の方へ 参考事例【外構・アプローチ ウッドデッキ 施工事例】
■ 玄関前が閉鎖的なので、もっと開放的にしたい
■ コンクリートむきだしの擁壁をあたたかみのあるイメージに変えたい
■ お庭が狭いので有効活用したい
事務所兼ご自宅を新築されたお客様からのご依頼です。お宅を建てる際、外構(エクステリア)も同じ大工さんにお願いしていたそうですが、玄関前の目隠しパネルをはじめ、奥様のご希望と全く異なる方向に進んでしまっていたため、お困りでした。奥様がインターネットで検索し、当店を見つけてくださったそうで、外構のみご依頼いただくことになりました。
奥様のご意見やご要望をしっかりとお伺いし、改善点を図面にしました。
~奥様のご希望~
●玄関前が閉鎖的で嫌だ。
●圧迫感があるので開放的にしたい。
●殺風景な外まわりをオシャレにしたい。
●樹木や草花を玄関前にあしらいたい。
●コンクリートむきだしの擁壁をあたたかみのあるイメージに変えたい。
●道路を通る人たちの目線をさえぎる目隠しがイメージと違う。
下部が施工後のイメージ図案になります。
玄関から外を見渡すと、50~60センチ程度の低い塀がある状態ですが、そのすべてをタイル張りで仕上げてしまうと少し閉鎖的で圧迫感があります。そこで、オシャレな鋳物のフェンスとアイビー植栽を4ヶ所施し、解放的な印象に。敷地の角に植栽をし、玄関部分のみ少し高めの塀にすることで、歩行者からの視線はしっかりとさえぎることができます。
図面右側の、玄関へのアプローチ部分に関して、事務所玄関部分には目隠しは必要ないというお話でしたので、塀の高さを低くし、花壇を設置します。表札やインターホン、ポストもデザインを考慮して配置され、ガラスブロックや照明を活かし、全体的にあたたかみのある仕上がりになります。
タイルのサンプルを取り寄せて実際にご覧いただいたり、ご家族みなさまのご要望にお応えできるよう、何度も打ち合わせをさせていただきました。
実際に工事に入ります。階段や玄関前のスペースの部分ですが、さまざまな生活排水の枡や止水栓の蓋があります。枡や蓋の高さも違いますので、それらを考慮してタイル張りをしていく必要があります。
奥様のご希望で、事務所の玄関とご自宅の玄関を仕切る門扉を設置しました。事務所への来客と、ご自宅への来客をしっかりと区別することができます。ひさしも取り付け、雨の日でも焦ることなく、ゆっくりと玄関内へ入ることができます。また、階段わきに設置された花壇がお客様を優しくおもてなししてくれます。通常の業者ですと、花壇部分もタイル張りにすることが多いと思いますが、当店では、このような細やかな心配りを大切に考えています。
玄関の目隠し部分と同じ高さですべての塀を作成してしまうと、階段を上がる際に、とても閉鎖的で圧迫感があります。開放的な外構にするため、このようなデザインになりました。ポストは通常横付けのものが多いですが、ガラスブロックを用いた窓の配置と合わせて、デザイン性を落とすことなく縦付けに設置しました。
株立ちの「ボウガシ」という樫の木を敷地の角に植栽します。排水枡は花壇の植物で隠し、止水栓の蓋はタイル(インターロッキングブロック)の一部分を手で外せるような仕組みにし、スッキリとした仕上がりです。カースペースの部分にも、アプローチと同様のタイルを張ることで、デザイン性を確保すると同時に、スッキリ、広く見えます。
(※株立ち・・・1本の茎の根元から複数の茎が分かれて立ち上がっているもの。大木になりにくく、なおかつ手入れがしやすい植栽向きの木。)
ビフォアーアフターになります。「しっかりと目隠しはしたいけれど、圧迫感のない開放的な外構にしたい」 「あたたかみのある印象にしたい」 「玄関前に植物をあしらえたい」 ・・・といった、お客様のご要望をすべて取り入れることができました。
コンクリートで打ってある駐車場が無機質に見えないよう、植栽をしました。
続いて、お宅の裏庭の設計もご依頼いただきました。 お宅の裏庭にはお客様が大切にされているミカンの木があります。(写真はお宅の建築中に撮影したものですので、まだ足場が写っています)
こちらがご提案させていただいた図面です。
お客様のご希望でウッドデッキを設置することになりました。大切にされているミカンの木は、ウッドデッキから生えているような設計に。お部屋とウッドデッキがフラットなつくりになっていますので、お部屋とデッキがつながって広く感じるだけでなく、室内履きのスリッパのままでも外にすぐ出ることができますので、「部屋のようなお庭」といった感じで、限られたお庭のスペースをうまく活用することができます。 また、お隣のお宅のキッチン、浴室、洗面の3ヶ所の窓の間にウッドフェンスで目隠しをします。
お宅の側面(外階段・カースペース)の部分です。大面積にコンクリートを打つと、割れてしまいます。それを防止するために、通常の業者ですと黒いゴムのような伸縮目地を入れますが、当店はデザイン性を考慮し、オーストラリアンレンガを入れます。
(※オーストラリアンレンガ・・・1,000度以上の高温で焼かれている、水を含まない硬度の高いレンガ。オレンジや鮮やかな明るい色が多く、デザイン性も高い。)
ウッドデッキ手前に水道を設置しました。お散歩帰りのワンちゃんの手足を綺麗に洗ってお家に入ることができます。2階にもウッドデッキがありますので、一部分は暗くならないよう、明り取りの格子を設置します。もちろんこの格子の上も歩くことができます。
通常、ウッドフェンスのデザインは目が斜めになっているものが多いですが、そのデザインですと洋風なイメージが強くなります。こちらのお宅は、室内は檜張りのような和洋折衷なお宅で、和風な木の印象も強くありましたので、お宅とのデザイン性を合わせるように、ウッドデッキの目を井桁格子(十文字の格子)にしました。お隣のお宅の窓からの視線が、しっかりとさえぎられました。 ミカンの木はウッドデッキから生えているようなデザインになり、2階から実の収穫もできるようになっています。
フェンスとフェンスの間は1メートル以上あいていますが、真横から見ると、しっかりと目隠しになります。
水道の部分は砂利を敷き、和のテイストに合わせてモミジを植え、このような仕上がりになりました。ウッドデッキにはテーブルと椅子も設置され、くつろぎスペースが完成しました。
「家のデザインと違和感がないよう考慮して作ってもらえたので安心でした。外構も庭も、希望をしっかり取り入れてもらえて良かった!」 「”庭が狭く、使いにくい・・・” という印象を持っていたけれど、フラットでお部屋の一部のようなお庭にしてもらえたおかげで、部屋全体が広く感じてとても嬉しい!」 というお声をいただきました。
自然の雰囲気を大切にした、温かみのあるくつろぎスペースをご覧になった奥様には、「ここで本を読んだり、お茶を飲むのもいいわね」とお喜びいただきました。