神戸市 灘区の方へ 参考事例【雑草対策、レンガ張り、石張り、庭リフォーム、造園 施工例】


■ 購入した庭木をうまく配置した素敵なお庭にしたい
■ 仕事場の窓の前に目隠しをして、お庭への視線をカットしたい
■ 愛犬も過ごしやすいお庭にしたい

70代のご夫妻からのご依頼です。ご主人様が、植木市で気に入ったものを見つけると必ず購入するほど植木がお好きで、特にバラには目がないとのこと。どんどん植木が増えるのは良いのですが、配置場所や管理にお困りで、「どうやったら素敵なお庭になるかしら?」と奥様がお悩みでした。そのお悩みをご友人にお話されたところ、「うちのお庭管理をしてくれている、グリーンパトロールさんに相談してみたらどう?」と、当店のことをお聞きになり、ご依頼いただくことになりました。

「植木がたくさんある」というお話は伺っていましたが、想像以上の数の植木鉢がたくさん置いてあり、ビックリしました! 40年近くお庭仕事をしている私どもですが、過去リフォームをお任せいただいたお庭の中で、植木鉢の数がダントツです。植木屋さんが開けそうなほど、さまざまな種類の植木がお庭中に並べられていました。 1枚目のお写真の真ん中右手あたりに、少しだけ広いスペースがあるのがわかりますが、そちらが唯一、お洗濯を干せるスペースになります。

奥様も緑が大好きな方ですが、ご主人様の趣味である植木がどんどん生活に必要なスペースへ入り込み、「楽しむ」を通り越しお困りであることが、お話を伺い、とても伝わりました。

お庭の土部分には雑草が生えてくるので、「草取りいらずのお庭にしたい」というご要望もいただきました。雑草対策をどのように行うかの打ち合わせの際、「石貼り&レンガ貼りで雑草対策をしてはいかがでしょうか」とご提案しました。こちらのお宅にはワンちゃんがいますので、防草シートと砂利での雑草対策だと、砂利が飛び散ってしまってワンちゃんが思う存分走り回ることができません。そこで石貼りを考えましたが、石貼りは夏、石が日差しに照らされ熱くなります。レンガ貼りのほうがヒンヤリ涼しく過ごせますので、ワンちゃんエリアはレンガ貼りにするのが良いと考えました。

また、お宅と仕事場が一緒になっているため、「仕事場の窓からプライベートスペースであるお庭が丸見えになるのを防ぎたい」ということと、「エアコンの室外機がたくさんあるので、うまく隠してほしい」というお話も伺いました。

 

こちらがご提案させていただいた図面です。

①サンルームの外にウッドデッキを新設します。段差もなく、サンルームとウッドデッキがつながって、お部屋が広々と開放的に感じます。ウッドデッキの床下には、ワンちゃんが潜り込んで遊べるよう、夏は暑さをしのげるようなスペースをつくります。

②大量の室外機を隠し、仕事場の窓からの視線をカットするために、ウッドフェンスを新設します。

③ワンちゃんエリアは夏でも涼しく過ごせるよう、オーストラリアンレンガをデザイン貼りします。オーストラリアンレンガは日本のレンガとは少し違った明るい色が特徴で、オレンジと黄色のレンガを混ぜて貼っていきます。

④ジェラストーンを乱貼りしていく部分は、お庭兼アプローチになります。レンガ貼りの部分との境目には、レンガと石の色を馴染ませる役目として、鉄分を多く含んだサビミカゲのピンコロ(10センチ角のブロック)で縁取りをします。
また、お庭のシンボルツリーとなる「ハナミズキ」も、レンガとジェラストーンの境目、ちょうどお庭の真ん中に新植します。広いお庭の場合、シンボルとなる大きな木を植えることで、空間が締まって見え、お庭のデザイン性がぐっと上がります。夜はライトアップされるような仕掛けにし、夜のお庭も楽しんでいただけるようにします。ハナミズキの下はあえて土を残し、ご主人様が何か植えたいと思われた際には、花壇のように使用していただくこともできます。

⑤既存の木はなるべく残し、位置を整理して移植します。石貼り部分と違い、こちらは地面が土のままになりますので、草取りや剪定、掃除などの管理がしやすいよう、木々の間に小道のスペースも確保します。

⑥既存の和風な春日灯籠は処分せず、洋風なお庭のデザインとなじむよう、植栽と組み合わせて活かします。

⑦ジェラストーンのアプローチ部分と、植栽や植木鉢を配置する部分を仕切る花壇をつくります。ジェラストーンと相性の良い、サビミカゲのピンコロを石積みして作成します。バラの鉢を花壇と一体化したように配置できるよう、所々に鉢置きを6ヶ所設けます。

⑧ご主人様の大切にされているバラを過湿や根腐れから防ぐために、大きな素焼きの鉢に植え替え、花壇の地中へ鉢ごと埋めます。

そして、スペースがどんどん無くなりお困りだった物干し場も、しっかりと確保します。ミカゲピンコロで縁取り、その中に防草土を入れ、防草舗装をします。

本当にたくさんの種類の植木鉢やプランターがありましたので、施工前、ご主人様には、必要なものと不要なものを分けてもらう作業をお願いしていました。同じ種類の植物はまとめたり、株が小さくなってしまって将来性のないものは処分したりなど、整理をしました。

バラを中心に、大事な植木鉢だけ、素焼きの鉢に植え替えます。(この植え替えだけで、全部で30以上ありました!)

サビミカゲのピンコロを積み、このように「万里の長城」のような形の花壇をつくります。鉢を置けるスペースを6ヶ所つくりました。

素焼きの鉢に植え替えたバラを、花壇の地中に鉢ごと埋めます。通常、鉢は土の外に設置しますが、ご主人様はお仕事でとても忙しく、あまりバラに手をかけられない時もあります。そのことを考慮し、地中に埋める方法をとりました。素焼きの鉢は水を通しますので、地中に埋めることにより、お水をやり忘れた際には地中の水分を吸い、逆に不要な水分は素焼きの鉢から地面へ流れ出る、そういった、植物が育ちやすい環境をつくるのに優れているのです。

お庭兼アプローチ部分のジェラストーンと、ワンちゃんエリアのレンガを貼って雑草対策をしていきます。アプローチ部分は、車が乗るわけではないので、コンクリートは打たずにモルタルを塗り、石貼りしていきます。コンクリートを打つよりコストカットになります。このように、お客様それぞれの状況に応じて、なるべくコストがかからないようにご提案するのも、私どもの大切な仕事です。

ジェラストーンは一枚一枚、手作業で貼っていきます。ジグソーパズルのように石の形を整え貼っていくのは、とても根気のいる作業です。目地部分は、溶かしたモルタルを染み込ませ、スポンジで洗って仕上げます。

当店が、オーストラリアンレンガやジェラストーンを、1色のものを使わず何色か混ぜて使用する理由は、単色貼りするよりも「広く見える」からです。同じ空間でも、より広く感じるよう、当店の施工ではモザイク貼りが多用されます。主になる色を決め、主の色7、補助の色3、といった割合で別色を混ぜ、配置は職人に任せます。この道30年以上のベテラン職人が、長年の経験と技を駆使して丁寧に作業をします。単色貼りするよりも、色のバランスを見て貼っていくため時間も手間もかかりますが、仕上がりが全く違って見えますので、手は抜きません!

石貼りは、丁寧に作業を進めつつ、一部の石をハートの形に整えて貼るなど、遊び心で「楽しい」石貼りとなるよう、心がけて作業しています。よくよく見ないとわからない、言われないと気付かないようなことではありますが、当店は、そういった心配りを大切にしています。

地植えの植物も大切に動かしていきます。大木はチェーンブロックを使って移植します。既存の木をなるべく処分せずに、うまく活用するのが当店のモットーです。

サンルームの前にウッドデッキをつくります。ワンちゃんが潜り込んで遊べるようなつくりになりますので、ウッドデッキの下に水が溜まってしまわないよう、防草舗装で地面を固め、排水ができるような仕組みにしました。夏場はこの潜り込めるスペースを避暑地として快適に過ごすことができます。

ハナミズキを新植します。ハナミズキは4月下旬~5月上旬頃、葉が出る前に花が咲きます。とても華やかで美しく、シンボルツリーにピッタリです。ワンちゃんスペースのオーストラリアンレンガと、アプローチ部分のジェラストーンの境目に植えることで、サビミカゲの縁取り同様、互いを中和させ、お庭全体のバランスを取るのにも役立ちます。夜にはライトアップされるよう、ライトを設置しました。

お宅の脇の通路部分は、土だった部分を防草舗装し、雑草対策をしました。

ラティスフェンスと呼ばれる、斜めの板を交差させたウッドフェンスで、室外機を隠し、仕事場の窓からの視界をカットします。窓の前を塞ぐよう、全てフェンスを設置することも可能でしたが、お客様のご希望により、半分だけ隠れるように設置しました。
ウッドフェンスといえば、横板張りのものを想像する方も多いと思いますが、横板張りのフェンスの場合、室外機の風がうまく通らず、熱気が溜まって室内が冷えなくなってしまいます。そのため、室外機を隠すには、ラティスフェンスが適しています。

また、ワンちゃんの潜り込んで遊べるスペース部分は、ウッドデッキを切り込んで窪んでいる状態です。万が一足を滑らせてはいけないため、手すりを設置しました。ちょっとした、お布団干しとしても使用できます。

今まで木々が隣立し、うっそうとしていたところは、人が歩いて入れるよう、木々の配植を変更し、小道をつくりました。大木にも竹の支柱がしてあるのがわかりますが、移植した木は倒れやすくなっていますので、風などで倒れないよう、このように支柱をして守ります。「既存の木を大切に」と 移植をしても、枯れてしまっては意味がありません。移植後、樹木がしっかりと根付いていけるよう、移植について正しい知識を持った職人が、環境づくりや支援をしっかりと行います。

サビミカゲのピンコロでつくった花壇の上に置いてある白と茶色の素焼きの鉢は、見頃の花の素焼きの鉢がすっぽり入る大きさです。季節に応じて中身の鉢を変えることで、四季折々、楽しんでいただけます。

お庭が完成しました! ジェラストーンの石貼りとオーストラリアンレンガ貼りですっきりとして明るい、そして雑草も生えない、管理しやすいお庭になりました。

仕上がったお庭を見て、奥様が第一声、「うちの庭、こんなに広かったの!?」とビックリ&感激されていました。さらには、「大量の植木鉢でお洗濯を干すスペースがやっとあるくらいだったから、こんなに広々使えてとても嬉しいわ。愛犬も喜んで遊んでます。ありがとう」とお喜びいただきました。 ご主人様には「レンガと石貼りでこんなに明るくなるんだね。僕の庭いじりをするスペースを残してくれて嬉しいよ。大好きなバラも、育てやすい環境にしてくれてありがとう!」とお喜びいただきました。

今回のお客様のように、緑がお好きで、「育てたい!」とお考えでも、増えすぎてうまく配置できずにお悩みだったり、お仕事で忙しく、あまり手がかけられないこともあるでしょう。そういった事情をよくお聞きし、できる範囲で最大限、手入れのしやすいお庭づくりができるよう、常に考えております。お客様の「お悩みを解決する」「ご要望にお応えする」ことにプラスして、「さらに喜んでいただける」ようなお庭づくりを、今後も心がけていきたいです。

お庭の雑草に悩まされている、外から家の窓が丸見えで困る、今ある樹木をうまく活用したお庭リフォームがしたい、など、お庭づくりに関するお悩みは、ぜひ当店へご相談ください。お客様に合った最善のご提案を、そして丁寧な施工、安心のアフターフォローをお約束いたします!

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