神戸市 中央区の方へ 参考事例【雑草対策 レンガ貼り 造園施工事例】
■ 草取り要らずな洋風のお庭にしたい
■ ウッドデッキに手すりをつけたい
■ 夏ミカンの木、バラを活用してほしい
大学生、高校生のお子様がいらっしゃる、50代のご夫妻様からのご依頼です。洋風なお庭にしたいとご希望で、以前、「自分たちでお庭づくりをしよう!」と、いろいろと手を付けてみたそうですが、どうにもならなくなり、当店へお電話くださいました。
草の生えない、洋風のお庭をご希望されていました。お写真に写っている茶色の土部分には、もともと木が植わっていたそうですが、ご夫妻様がお庭の改造をしようと試みた際に、抜いてしまったそうです。また、こちらのお宅にはウッドデッキがありますが、ノーメンテナンスでも30年以上持つと言われているハードウッドの「イペ」を使用していますので、まだまだ使える状態でした。そこで、このウッドデッキは新しいお庭でも、そのまま活用することになりました。
このお宅を新築された際、お庭関係をお知り合いの業者の方へお任せしていたら、気付けば和風の庭に仕上げられてしまったそうです。庭石や飛び石など和風な印象のアイテムが多くあります。もともと洋風なデザインがお好きなご夫妻ですが、当時はお宅のことで頭がいっぱいで、あまりお庭に関してまで考えることができなかったそうです。しかし、時間が経つとともに、「やっぱり洋風なお庭にしたいなぁ」と強く思い、「よし。自分たちで何とかしよう! まずは和風の木を切ってみよう・・・」という考えになられたそうです。
その後、洋風なお庭にするために頑張られていましたが、芝生のお庭が雑草だらけになり、手に負えなくなってしまいました。お写真に写っているのは夏ミカンの木です。柑橘系の植物は、このくらいの大きさになってしまうと、移植が難しくなります。1年ほど前から根回しをし、移植の準備に取り掛からなければ、移植してもすぐに枯れてしまいます。そのため、夏ミカンの木はこのままこの場所で活かせるよう、お庭のデザインを考えることにしました。
和風の玉石や飛び石は、処分するにも費用がかかりますので、捨てずに再利用してはどうかとご提案しました。
奥様とご主人様が、アプローチをレンガで手作りされていました。これを見て、「レンガがお好きなのかな?」と推測し、レンガ貼りのお庭をご提案しました。レンガ貼りにすることで、土に太陽の光が届かなくなり、雑草対策になるのです。
和風の印象が強い木はご夫妻様が処分していらっしゃいました。夏ミカンに加え、ご夫妻様が大切にされているバラを、「新しいお庭でもうまく活用してほしい」というご要望もいただきました。
こちらがご提案させていただいた平面図です。
まず、お庭全体をオーストラリアンレンガ舗装にし、それ以外の部分は砂利を入れます。既存の木や、お庭の東側(図面右側)に配植されている生垣はそのまま残し、剪定し直してすっきりさせます。 そして、家庭菜園のできる花壇を新設します。もともとあった球根も、花壇へ移植させます。
「ウッドデッキに、お布団が干せる手すりが欲しい」というご要望もいただきましたので、既存のウッドデッキの床下からハードウッド素材の柱を通し、強度のある手すりを作成します。
また、お隣のお宅の窓からの視線を遮ることができるよう、ウッドフェンスも設置します。お客様のお庭が高い位置にありますので、ウッドフェンスの高さも低めの1メートル20センチで設置します。ウッドフェンスは既製品のフェンスのように規格サイズもなく、横板の数で高さを調整することができます。あまり圧迫感のない、閉鎖的でないお庭にするために、目隠しとしての機能をしっかりと発揮できつつも、なるべく高さを抑えたフェンスにすることが可能です。ウッドフェンスの下には、既存の庭石を積みます。
物置の設置もご希望されていましたので、ご主人様が購入された物置がきやすいよう、デザインしました。
図面左上部分には、既存の和風の玉石や飛び石を集めて敷き、石と石の間に※タマリュウを隙間なく植え、雑草対策をします。
(※タマリュウ・・・低木類の植栽。太陽の光が土にあたらなくなり、雑草を生えにくくする効果があります)
施工が始まりました! 既存の玉石や飛び石は一か所に集め、延段風に作り変えました。石と石の間をタマリュウで埋め、雑草対策だけでなく、可愛い花と実を楽しむことができます。
お庭のメインとなる部分に、オーストラリアンレンガを貼っていきます。日本のレンガにはなかなかない鮮やかな色が特徴です。何色かの色を混ぜたほうが、単色で貼るよりも空間を広く感じることができるので、メインとなるオレンジを8割、残りの2割を黄色のレンガにし、色のバランスを見ながら貼っていきます。オーストラリアンレンガは1,000度以上の高温で焼かれてつくられていますので、レンガ内に空洞が少なく、とても強く、冬に凍って割れることもありません。
ウッドデッキの下の部分はモルタルを斜めに擦り付けてレンガが動かないように固定します。また、ご希望されていた物置も、ここへ設置しました。
移植が難しいミカンの木は、移植すると枯れてしまう可能性が高いですので、移動させず、もとあったこの位置のまま利用します。木が息苦しくないよう、木の周りはレンガが無く、土の上に砂利を入れます。
ミカンと同じく、キンカンの木も柑橘系ですので、移植が難しいです。そのため、キンカンの木も移動させず、もとあったこの位置のまま利用します。キンカンの木の周りに花壇があるようなデザインにします。
奥様ご希望のお布団干しになる手すり部分は、イタウバというハードウッドを使用します。油分が多く、とてもなめらかな手触りで、メンテナンスせずとも長持ちします。既存のウッドデッキと金具で接続するのではなく、既存のウッドデッキの床下から貫き、床上と床下の柱が1本の木で作られていますので、とても丈夫です。金具で取り付けるよりも、だいぶ手間や時間がかかるのですが、強度が全然違ってきますので、手を抜かずに作業します。いつもこの方法で手すりを作成しますので、当店のウッドデッキの手すりは、お布団を干してもビクともしません!
サルスベリの木は、手入れの方法がいくつかあり、後々、プロにしかお手入れが難しい剪定の仕方もあります。今回は、ご主人様がご自身でお手入れをされたいということでしたので、後々のお手入れが簡単になるよう、ゲンコツ型に剪定しました。
レンガのお庭が映えるよう、ウッドフェンスを設置していきます。もともとあった庭石を再利用して作ったウッドフェンスの腰積みをつくります。ウッドフェンスの格を上げるために、京都などでよく用いられる技法です。
既存の庭石を処理するのは、簡単なように思えますが、実は、数や大きさによっては数十万円かかることもあります。そのため、当店では、新しいお庭でもなるべく使用できるようにデザインを考えます。「洋風な庭には合わない」と思われるような和風の印象が強い庭石や飛び石たちも、使用方法を考え、一工夫すれば、洋風な雰囲気のお庭にもマッチするのです。
当店はその方法や一工夫する手間を惜しまず、お客様にご満足いただける仕上がりになるよう、日々努力しております。
素敵なお庭が完成しました! すっかり洋風なオシャレなお庭になりました。既存のウッドデッキと、新しくできたレンガやウッドフェンスの色がうまく調和されていて、植栽や花壇の緑も鮮やかな、明るいお庭です。
普段、ウッドデッキの部分にお洗濯は干しているそうですが、「お洗濯物が多い時に干せる物干しが、追加であったら嬉しい」というお話を奥様から伺っていました。せっかくレンガ貼りのオシャレなお庭になりますので、毎回使用するわけではない物干し台が常に出ているのは残念だと考え、このように穴に差し込んで使用し、取り外しができるようにしました。来客の際や、使わない時には、物置の隅に片付けて見えないように収納できます。”デザイン性のあるオシャレなお庭”にプラスして、普段の生活でもしっかりと活用できる”機能性のあるお庭”になりました。
お庭の隅にもともとあった外水栓を、花壇や植栽への水やりの際などに使いやすいよう、位置を中央へ移動させ、作り直しました。木に見えますが、実は樹脂製です。愛らしい鴨水栓がついた、オシャレな仕上がりです。
レンガがズレないよう、モルタルで固定しています。また、植え込みとの境界線部分には防草シートを敷き、その上に化粧砂利を入れました。
ご夫妻様の大切にされているバラは、移植が難しいので移動させず、もともと植わっていた部分を花壇にしました。そして、家庭菜園ができるスペースもできました。この花壇のすぐ上(写真の上部)はキッチンになります。料理をしている最中に、パッと出てきて野菜を収穫できます。
既存のハードウッド「イペ」を使用したウッドデッキに加え、布団干しとウッドフェンスはノーメンテナンスで30年以上もつ「イタウバ」で作りましたので、丈夫で長持ちする、良いウッドデッキ&ウッドフェンスになりました。
ミカンの木の部分もこのように仕上がりました。化粧砂利で根元部分も隠れ、とてもスッキリして見えます。サルスベリやキンカンの木も、そのままの場所で活用されています。
不要な庭石や玉石も、しっかりと再利用しています。ひとつひとつを見ると和風な印象を受けるようなアイテムも、このように使用方法を工夫するだけで、一気に洋風な印象へ変えることができます。
目隠しとして残す生垣も、施工前は不要な枝など生い茂って手入れがされていませんでしたので、中枝を抜いてきちんと剪定し直しました。今後しっかりと目隠しとして成長してくれます。植木の根元は、大きく張った根が窒息しないよう、レンガを敷かずに砂利にしました。水が流れていき、木の生長を妨げることがありません。
ビフォアーアフターです。オーストラリアンレンガとウッドフェンスで一気に洋風な印象に変わりました。お隣のお宅との目隠しとして設置したウッドフェンスが、キャンパスの背景のような役割を担ってくれて、レンガをより一層引き立ててくれています。また、常に出ていた物干し台も着脱可能なつくりにしたことで、スッキリ広々と空間を利用できるようになりました。
奥様に第一声、「思った通りになった! こんなお庭にしたかったんです」というお言葉をいただきました。お隣のお宅との間にウッドフェンスができたことで、視線も気にならなくなったとお喜びいただきました。 ご主人様には、「草取りが要らないだけでなく、こんなに明るいお庭になって嬉しい。今後、自分でお庭の木の世話ができるように頑張りたい」というお言葉をいただきましたので、サルスベリをはじめ、お庭の植栽の剪定方法を教えてさしあげました。
「和風なお庭を洋風に変えたい」というご要望は、当店がいただくご相談の中で、かなりの件数いただいております。その際、「もともとある和風のイメージの強い木や庭石など、処分をしなければいけない」と考えていらっしゃる方も多いです。
ただ、ご自身で木を抜いてしまったり、砂利や平板など、さまざまな物を処分してしまう前に、一度グリーンパトロール神戸へご相談ください。残して活かしていく方法が見つかるかもしれません!当店の女性1級建築士や、経験豊富な職人たちの技、剪定の仕方や配置の仕方で、驚くほど洋風に変えることができるのです。
既存の木や物たちは、今までお宅を守ってきた大切な”住人”たちです。「既存の木や物を活かしたお庭リフォームがしたい」とお考えの皆様のため、”住人”たちが、新しいお庭でも輝けるよう、当店がしっかっりとお手伝いいたします!